いよいよ本国では販売が始まった、メルセデスの最高級セダンSクラスが間もなく日本にも上陸するようです。このクルマはただの超高級セダンではなくて、いままでのクルマの常識を変えてしまう「スゴい装置」が載っていると話題になっているようです。なんとついに自動でハンドルを切って曲がってくれる自動運転機能(インテリジェント・ドライブ)が付いたクルマが発売されます。
自動でアクセルとブレーキはもうすでに実用化されています。クルコンとセンサーを使えば簡単にできるようです。それでもさすがに、ハンドルを自動で切るというのはハードルが一気に上がるのかなと思ってましたが、元祖自動ブレーキの「アイサイト」から1年足らずで出来てしまったようです。もしこの技術が完全に確立して、普通の人が運転するよりも遥かにトラブル発生率が低いのであれば、クルマの価値を大きく変えてしまうでしょう。
単純にSクラスに運転手がオマケで付いてくるようなものですから、10万キロ走るとして平均車速30km/hで割ると3333時間分の運転手の人件費が付加価値として付いてきます。ざっと333万円分です(案外少なかったな・・・)。
ナビに一旦目的地を設定したら、後はシートを倒して到着するまで寝ていても基本的には困らないというのがこの機能の意義なのだと思います。設定する場所を間違えて、起きたらとんでも無い場所に着いているリスクなんてのは、とりあえず無視してもいいですね。広い車内なので、東京から福岡まで割と快適に寝ながら夜間移動なんていう事もできます。こうなると北海道と沖縄以外のテーマパークに全国から気軽に遊びに行けます。TDLに全国のクルマが結集してしまうかもしれませんが・・・。また東京から青森のフェリー乗り場まで夜間に移動しておけば、北海道の雄大な自然の中を思う存分走らせることもできます。
寝るだけではなくて、インパネにはやたらとでっかい14インチテレビくらいのナビモニターが付いているので、字幕の映画も無理なく見れてしまうようです。おそらくネットもスカパーもその気になれば簡単に付けられるでしょう。さらにちょっとバカついでに想像してしまいますが、駅まで一人でクルマに乗ってきて、クルマはそのまま無人で家まで帰って車庫に収まってくれるのでしょうか? 帰りはスマホでナビを呼び出して設定すれば、無人のまま駅のロータリーにタクシーを掻き分けて、迎えにきてくれることもそんなに難しいことではなさそうです。
これだけズラッと書きましたが、この程度の機能を持ったクルマはオーストラリアの鉱山などでとっくの昔に実用化されていて、鉄鉱石を運ぶ超大型ダンプが大量に無人のまま運用されているのだとか。
肝心の新型Sクラスですが、ジャガーXJの後を追うようにアルミボディで100kgの減量になるようです。先代までは2トンオーバーの車体をV6エンジンで頑張って引きずっていたS350がいくらか軽快になるだけでなく、ディーゼルHVなる新開発パワーユニットを世界で初めて投入するようです。100kgのシェイプアップを帳消しにしそうなディーゼルとバッテリーの重量感ある組み合わせですね・・・。
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