2シーターのスポーツカーはやっぱりいくら考えても贅沢なクルマだと思う。乗れば感動するのは当然だろうし、「最高のドライビング」に一番近いパッケージはこれだろうと想像できる。4ドアセダンのドライビングでも十分に満足はできるけど、やっぱり一度はスポーツカー所有してみたいし、日本の峠道を走り回りたいという願望はあります。ただ所有するならやっぱり2台持ちにしないといけないですね・・・。
ではいざ買うとなったら「ケイマンS」と「フェアレディZ」ならどっちがいいだろうか?2代目の予約が始まったケイマンSは初代と比べてデザインがかなり良くなったと思います。初代ケイマンは日産フェアレディZにベンチマークされて、日産のデザイン能力の高さの前にかなりヤラレていた印象ですが、2代目は日産のお株を奪うかのようなフェンダー周りの造形から醸し出される美しさと力強さを感じます。ボクスターにしろ911にしろポルシェはデザインでの訴求力に乏しいメーカーだと断じていましたが、この2代目ケイマンはなかなかのものだと思います。
「ケイマンS」も「フェアレディZ」も高級セダンに使われるような大排気量NAエンジンにマルチリンクのサスを使っていて、しかも車重が大幅に軽いので、セダンでいう所のM5やレクサスIS-Fのような加速が楽しめるところが最大の魅力です。4ドアセダンだと旋回時の乗り味などで車体剛性がどうだといった注文が付くのでしょうが、ホイールベースを短くしているスポーツカーなら不問といってもいいところです。ところが新型ケイマンは車体剛性を大幅に引き上げてきたと伝えられています。ライバルのフェアレディZがBMWに匹敵するほど車体剛性の高いスカイラインの設計を使っているので、追従してきたようです。
フェアレディZも新型ケイマン発表を受けて新型の発売が決まったようです。現行のZ34は2シーター高排気量のせいで日本ではあまり人気がありませんが、デザインは日本車の範疇から完全に飛び出したかのようにとても優れています。正面はどことなくGT-R風の印象のものですが、リアはアルファロメオの「アルファブレラ」のような丸みを帯びた美しいデザインをしています。内装は日産にしてはちょっと残念な印象はあります。エアコンの吹き出し口がなんだか韓国車にありがちな感じで、それ以外はCR-Zや86と同じようなレイアウトと色彩になっていて価格の割には地味な印象を受けます。内装こそ日産お得意の高級車調のものにするか、ジュークで発揮したような、アルファブレラに匹敵するような内装にしてほしいです(フェアレディZ"エゴイスト")。
内装に関しては、今回登場する新型ケイマンは、去年出たボクスターに続き、先代より大幅に向上しています。センターコンソール付近のデザインが変わって高級感を出してきています。この方向性を受けて新型フェアレディZもスカイラインやフーガのインパネに近い高級仕様になりそうな予感です。ケイマンSとフェアレディZを比べると価格はZの方が約300万円安いですが、ケイマンSの方が車重が200kg軽く、MRなのでトラクション性能もよく加速能力はかなり上回ります。とてもいい勝負だと思います(悩ましいですね・・・)。
↓新型ケイマン発表のちょっと前ですが、「超激辛」の沢村慎太朗さんがZ34について語っています。
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