メルセデスSLKにMTが復活するらしい。そもそもメルセデスの日本仕様の他の車種にMT設定は当然ないので、メルセデスとしては新たな「展開」なので注目したい。従来のメルセデスエンジンはスポーツ走行に向いたものではなく、小型スポーツならホンダやマツダのエンジンにとても敵わないし、そもそもメルセデスのターボは三菱GDIの改良型なので、道義的にランエボの対抗車種を出す事は、少なくともプレミアムブランドのやることではない(出したとしても勝ち目はない)。
しかしいよいよメルセデスもそんなことは言ってられない状況なのかもしれない。日本のスポーツカー市場に商機を見いだしているらしい(日本メーカーもすっかりなめられたものだ・・・)。それにしても1.8LターボのFRにMTという理想的なスペックになっている。メルセデスに転属した元三菱の技術者が日本市場の惨状を憂いてドイツで作ってくれたのだろうか?(日本市場に参入する気の利いたスペックのクルマは日本人の設計が多い)
SLKの事ばかり書いてしまったが、この状況を招いたのはホンダとマツダが本来の実力を発揮したスポーツカーを出さないことが遠因だと思う。マツダはなんでRX-8を引っ込めてしまったのか(円高に耐えられなかったのかな)?ホンダはどうやら次期シビックtypeRを来年にも発売するようだが、この空白の2013年を狙っての素早い「MT仕様SLK」を投入するメルセデスのフットワークの良さは素晴らしいですね。まるでトヨタ86が失速するのも予期していたかのようなタイミングでした。日本の他のメーカーはあと1年は86でいってしまうと考えていたのだろうか。
もし今ホンダS2000の後継モデルが発売されたら?ダイハツの軽スポーツが発売されたら?と考えてしまう・・・(来年一斉に登場して潰しあうんだろうな)。クラウンが1ヶ月で25000台も売れてしまうのだから、ベンツSLKだって買おうと思えば買える人はたくさんいるだろう(GT-Rはやっぱりちょっと高いな)。ホンダもマツダもこのタイミングでシビックRやRX-8の後継モデルを出したかったな(CR-Zはもう諦めたほうがいいかも・・・)。
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