2013年4月17日水曜日

メルセデスCLは意外と乗りやすそうです・・・

  最高の「プライベートラグジュアリー」車と言われる「メルセデスCLクラス」は、日本車では聞いたことがない「Fセグ・クーペ」です。「レクサス」も世界最高のブランドを目指しているなら、このジャンルのクルマ(LSクーペ)も用意するべきだと思うのですが、まだまだ日本の「法人ユーザー」に支えられている台所事情のようで、「対抗車種」が出てくるのはまだまだ先になるようです。

  これだけ「特別」なクルマなので当然に新車価格は「破格」で軽く1000万円を超えてしまうのですが、中古車となると意外とお手軽で、3年落ちで500万円台のものが見られます。5年落ちになると300万円を下回り、先代モデルに至っては50~60万円の「バーゲン」価格です。中古車価格はそれなりにシビアなものがあって、50万円の先代モデルを手に入れても修理代がその数倍はかさむリスクがあります。

  それでも日本車にないジャンルのクルマ、特に「世界のトヨタ」でも安易に作れないくらいのものは非常に「興味深い」し、多少無理してでも所有してみたいと感じます。さらにこの「CL」の魅力を高めているのが、メルセデスのフラッグシップ3車種(S・SL・CL)の中で、変な「社会的イメージ」に煩わされずに乗れることじゃないかと思います。特に「Sクラス」は具体的には申しませんが、さまざまな「イメージ」が付いてまわります。それに対して「SL」は、4シーターオープンという「スペシャル」なボディが強烈で、あまりにもクルマへの強い憧れが前面に出過ぎているのが気になってしまいます(好みの問題もありますが)。

  「CL」は他の2台や「CLS」のような「セレブ」を表現するクルマとは方向性が違っていて、より「自然」に乗れるシンプルさがあると思います。特に現行モデル(2006年〜)はベンツのSクラスと同様のフロントにも関わらず「イカツイ」というより「スマート」な印象があります。「5Lターボ」という大排気量のハイパワーエンジンで燃費も5km/L程度で、「自然」もへったくれもないのですが、それでもデザインの洗練された「シンプルさ」の中に収まってしまえば、「嫌み」のない素晴らしい「クルーズカー」と言ってもいい気がします。

  さらに他のメーカーの「Fセグ」と比べても、一番「乗りやすそう」なクルマな気がします。ジャガーXJ・ベントレーコンチネンタル・ポルシェパナメーラといったクルマもいかにも「高級車」然としていて、「下品」と感じる人もいると思います。BMW7とレクサスLSはややこの中では大人しいクルマなので、「派手な事」が嫌いなお金持ちにかなり愛好されているようです。

  ベンツの大型車のネックが「内装だ」という人もいると思います。運転席から助手席まで、前面180度に渡って広がる「造り込み」のインパネは、ベンツ流の高級車の表現なのでしょうが、ベントレー(コンチネンタル)やジャガー(XJ)の「Fセグ」モデルと比べると、かなり好みが分かれる気がします。ベンツのインパネは、カラーコーディネートやパネルに意匠を加えたりすることはなく、車内のコンセプトは「大衆車」を「そのまま高級化」した「ニュートラル」なデザインです。同じドイツ車のBMWや日産の「シーマ」などの内装に近いです。さすがベンツと日産は盟友だけあって、どうやら趣味も合うようです。ただ「CL」だけは他のメルセデス最上級車種と比べて、「スポーティ」でシンプルなデザインが採用されていて、個人的にはかなり良いイメージです(内装のオプションによっては全く違うものになるようですが・・・)。ぜひ機会があって、ベンツを所有するならば、この「CL」を選びたいと思います。


↓メルセデスはいろいろな意味で「敷居が高い」です。それでも日本車にないクルマを作るメーカーとして、小型車ではなく大型の方でもっと頑張ってほしいと思いますね。

  

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