最近では500万とか600万といった価格で「普通のクルマ」が平気で売られている。日本車ならばせいぜい200万円程度の性能なのだが、「新型輸入車」というだけで結構な価格になる。ただ輸入車といっても海外メーカーが製造しているというだけでしかなく、伝統のスペックだとか「日本車にはない輝き」なんてものはなく、ドイツメーカーが南アフリカやメキシコの工場で作らせた「普通のクルマ」だ。多くの部品は日本車の真似をして使われているし、環境性能を高めるために「直4エンジンを使って、車体を軽量化」していたりして、その内容はまさに「普通の日本車」だ。
そんな状況なので、例えばDセグセダンを選ぶとしたら、ドイツ車でも日本車でも大きな差は無いと言える。「レガシィ」だろうが「BMW3」であろうがどちらも満足できるクルマだし、それ以上のことをを期待できるクルマではない。これは「スカイライン」「クラウン」「アテンザ」「Cクラス」「アコード」どれも同じことが言える。1.8LのNAで内装も良くないのに価格だけは一番高いCクラスに文句をいう人もいるかもしれないが、そんなのは些細なことだから気にしなくていい。どのクルマもバランスが良いのでファーストカーとして気に入ったのを1台持っておけばいいと思う。
世の中にはまfだまだ「バランスの悪い」クルマが存在する。そういうクルマを所有すると、燃費が異常にかかったり、維持費や修理費が青天井だったり、とにかく「メチャクチャ」なのだが、セカンドカーとして一度は所有してみたいと思ったりする。ポルシェ911や日産GT-Rのような「スーパースポーツカー」もいいが、最高のラグジュアリーが表現できる「2ドアFセグクーペ」は最高の贅沢だと思う。Fセグを買うときは間違っても4ドアを買ってはいけない(と思う)。4ドアの高級セダンに乗っていても「どっかの社長が経費で乗ってる」くらいにしか思われないので、例えば別荘地に乗り付けても「頭の悪い経営者」扱いされるのがオチだ・・・。
メルセデスCLは、「メルセデス」というブランドがBMWやレクサスとは次元が違うものだということを如実に示すクルマだ。レクサスLSやBMW7に2ドアクーペを作っても「まったく」売れないだろう。なぜならこれらは「法人」向けのクルマでしかなく、2ドア車では「経費」にならないからだ。メルセデスCLだけが唯一セダンベースのクルマとして、フェラーリ、アストンマーティン、マセラティと並ぶ「プライベートカー」としての評価を勝ち得ているというのが「現実」だ。つまりSクラスの代わりはLSでいいけど、CLの代わりは日本車には存在しないのだ。
同じメルセデスに「CLS」という4枚ドアでEクラスベース(つまりクライスラー300と同じ)で1000万とか価格を付けている「ふざけた」クルマがある。このクルマが売れているのは、「経費で落とせる」からだ。よっていくらスタイリッシュだからといっても「経営者」でも「高所得者」でもない人が「個人所有」したら笑い者にしかならないので、間違っても乗らない方がいい(と思う)。「メルセデス」は実に様々な意味合いのクルマが集まった「魑魅魍魎」のブランドだといえる。初心者が手を出すと必ず「痛い目」に遭うので良く検討したほうがいい。
↓「叩きどころ」と「称賛すべきところ」がどちらも満載の「メルセデス」というブランドはやはり魅力十分ということなんでしょうか・・・
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