2013年4月7日日曜日

ルーテシア(クリオ)・ルノースポールは日本製エンジンで登場

  ルノーはA・B・Cの各セグメントにスポーツモデル(ルノースポール[RS])を設定していて、どのクルマもエンジン設定が欧州のトレンドと比べて排気量多めだったりするので、結構速いのだろうな・・・とか思っています。1.6Lとか2Lといった小型車は高速道路を多用できるセカンドカーとして、長距離ドライブ派にはなかなか重宝しそうです。さらに近年のルノー車はデザインが格段に良くなっていて、街中に溢れるBMWミニよりも乗っていて気分が良いだろうし、Cセグの「メガーヌ・RS」ならほとんどのクルマを置き去りに出来るほどの爆発的な走行性能のようなので、いろいろなドライビングが楽しめそうです。

  Aセグの「トゥインゴ・ゴルディーニ・RS」は1.6LのNA(136ps)で車重1090kgは、ライバル車?の「アバルト500」と比べるとちょっと分が悪いかも(相手が悪いな)・・。でもトゥインゴの方が安いし、希少です。アバルトの内装(かなり良い)が嫌いな人にはトゥインゴでOKでしょう。結構日本に根付いているアバルトに比べて、現行「トゥインゴ」は左ハンドル&MTのみという、乗り手を選ぶ「我の強さ」に魅力を感じる人もいると思います(アバルトもMTのみですが)。ただAセグは日本ではなかなか馴染みがなく、クルマを良く知らない人には軽自動車に見えてしまう感じですね。トヨタが「IQ」にスーパーチャージャー付けて限定で売ってましたが、カタログモデルで発売するような流れにはなってないです。欧州に参入しているスズキなんかも対抗モデル作ったら面白いと思うのですが・・・。

  今回新たに登場するのがBセグの「クリオ・RS」で、従来は2LのNA(202ps)というなかなか魅力的なスペックで、車重も1210kgなのでかなり速いパッケージになっています。トヨタが欧州ハッチ市場に参入する際に作ったヤマハ製1.8LのNA(190ps)のエンジンを積んだ「カローラランクス・Zエアロ」を彷彿とさせる王道ホットハッチです。今回はエンジンを日産のジューク用の1.6Lに乗せ変え、しかもジュークとは別の三菱製の過給器(ターボ)を付けて200psになって、何十%かは「日本車」になったようで親近感が湧きますね。200psに抑えるところがミソで、これ以上速くすると車体がヨレヨレになってしまうようです(ゴルフGTIなども一緒ですね・・・)。

  「クリオ・RS」はまだ価格が未定だそうですが、300万円くらいでしょうか。「Zエアロ」が200万円ちょっと(1ps=1万円!)だったのを考えると、ちょっと割高ですが中古で80万円くらいの「Zエアロ」よりもデザインが優れていることなどを考えると、興味が湧いてきます。あとはこのクラスのクルマに特有の「運転しづらさ」がどのくらい処理されているかなのですが、5ナンバーの「Zエアロ」より80mmほどトレッドが広く、スポーツチューンのハンドリングも考えると、「Zエアロ」をGTカーとして進化させた(不満をなくした)ような乗り味になっているのでは?と勝手に期待しちゃいます。

  なんでルノー?というくらいに、欧州各社からもライバル車がたくさん出ていますが、なかなか本気で欲しいと思えるクルマはほとんど無かったりします。フィアット500(アバルト)やBMWミニはデザインが「チャラ」過ぎるし、ゴルフやポロのGTIはデザイン的に「Zエアロ」と大差ないし、MB・BMW・アウディは価格の割に楽しめないと思われ・・・。そこいくとルノーは運動性能もデザインもしっかりしていて、一番魅力があると思います。ただフランスのホットハッチ(メガーヌ?)を目指して今年FMCを迎えるマツダ・アクセラを見てから決めても遅くはないですね・・・。


  ↓ルノーと言えばF1最強のワークスエンジン・コンストラクターでしたね・・・
   ミハエル=シューマッハがベネトン=ルノーで・・・

  

  ↓CG(2013年5月号)は、とても面白かったです。この記事もだいぶインスパイアされま   した。ルノーのライバル車種までさりげなく載っていて、このジャンルのことがよく   わかります。先月号のセダン特集(アテンザ表紙)より良かった!

  
  

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