新型Sクラス(W222)の評判がすこぶる良いようです。よっぽどの欠陥車じゃ無い限り1000万円クラスのクルマに評判が良いも悪いもないと思いますが、この「不自然な賛辞」が自然と巻き起こる背景には、先代(W221)モデルを初めとした既存モデルへの様々な不満が潜在的にあったのだと思います。W221は2005年のデビュー当時には高級志向のラグジュアリーカーとしての性格をさらに強めたモデルだったのですが、さすがに登場から8年経過していてさらにクラスの顔といえる存在感から、後発のライバル車に徹底的にマークされれば、見劣りしてしまう点も多くなってしまいます。
しかし実質的にW221に対する不満を募らせた張本人と言えるライバル車はほぼ同時期に登場したレクサスLSと、W221よりも前の2004年に復活した5代目クワトロポルテであり、2009年頃に相次いで登場した現行のBMW7、アウディA8、ポルシェパナメーラはW221の足元にも及ばない残念な高級車でしかなく、発表当初の印象も薄れた現在ではほぼ存在感は無い(買う理由がない)クルマです。つまりW221は先に発売したクワトロポルテに結果的に完敗したと言っていいでしょう。
性能でラテン車を蹴散らしたゲルマン車ですが、このクラスのクルマ作りとなると逆に全く歯が立たなくなるのは、W221と5代目クワトロポルテの関係を見ればよく分かります。もっともマセラティ>メルセデスかというとそうでもなく、2000年代のマセラティの成功はデザイン面で大きく協力したピニンファリーナの力によるところが大きいです。5代目クワトロポルテとそのクーペ版にあたるグラントゥーリズモの2台の内外装のデザインは、歴代のマセラティ車の中でもずば抜けていて全く異次元の出来です。まあ年配の評論家は昔のマセラティを神格化して語る向きもあるようですが・・・。
他力本願のマセラティに対して、メルセデスは表面的には自力で新たなる高級車のブランドイメージを再構築し、新型Sクラス(W222)として結実させました。メルセデス独自の「宇宙船コクピット」モチーフと、偉大なるライバル・クワトロポルテをリスペクトしたかのような「色気」のある色彩豊かな内装へと変貌を遂げ、W221に対する積年の不満へ誠実に対応していて、この点を評論家の皆様が大絶賛しているようです。もちろん同じようにマセラティの色彩にインスパイアされたレクサスLSや日産GT-Rなども同様の進化を遂げています。
世界の最高級サルーンには大きく分けて3グループが存在し、英国伝統デザインを受け継いだロールス、ベントレー、ジャガーのグループと、マセラティクワトロポルテのフォロアーに属するSクラス、LS、GT-R(ちょっと毛色が違うクルマだが)。そしてそのどちらにも属さないやや質素なオリジナル・ゲルマン・サルーンのアウディA8、BMW7、パナメーラに分けられると言えます。惜しくも生産が終了した5代目クワトロポルテは、孤高の存在であった英国サルーンへ対抗する最高級車の1つのスタイルを確立したと後世に伝えられる名車になっていくと思います。
そして今年から発売が始まった6代目クワトロポルテですが・・・ほぼ先代からのキープコンセプトの域を出ていないです。まさかのSクラスがパクリ・コンセプトでなり振り構わず猛追してくるとは思っても見なかったのでしょうか。日本でもこれまでの遺産を受け継いだ独自の立ち位置によってSクラスやレクサスLSとシェアを分け合う事が予想されますが、何度見ても先代の方がカッコいいと思うのは私だけではないはずです。これで顔がそっくりのEセグセダンのギブリが日本にも投入されたら、いよいよ微妙な立場に追い込まれてしまいそうな気もします。せめてジャガーXJのような後ろから一目で分かるような特徴のあるリアを備えてほしかったですね・・・。
2013年12月10日火曜日
2013年6月3日月曜日
マセラティ・クワトロポルテ 「このクルマが売れる理由」
所用があり赤坂にある「東京ミッドタウン」にクルマで行ってきました。日曜日の午後で多くの買い物客でテナントはとても賑わっているにもかかわらず、マイカー利用者は少ないようで駐車場渋滞などはまったくありませんでした。スムーズに地下駐車場に進むと、空いている場所を探す必要もないくらいに、どこでも停められる状態でした。しかもどの場所も駐車スペースは十分で、東京西部に住む「田舎者」の私にとっては「豪華」すぎてとても驚きました。
さらに驚いたのは、異常なまでの「輸入車率」の高さで、軽く50%を超えていたと思います。地上であれだけ沢山走っている「プリウス」や「アクア」がなんと1台もいないのです。国産車は家族連れのミニバンが数台と、あとは各メーカーのフラッグシップセダンばかりだったと思います。いつもは大きく見える自分のクルマが平均以下の大きさ(小ささ)に見えてしまうほどでちょっと圧倒されました(不思議なほど小さく見えてしまうんですよね)。年配の女性が運転していたBMW1シリーズがまるで「日産マーチ」に見えるほどで、旧型のドイツ車などはもっと悲惨で、旧型メルセデスEクラスなどはデザインも古臭いので、完全に「空気」でした(ごめんなさい)。
輸入車で人気のフォルクスワーゲンなんて絶対にミッドタウンは「無理」という雰囲気です(ゴルフで乗り込んでいったら間違いなく「勇者」です)。BMWなら「M5」か「M6」、メルセデスなら「AMG63」じゃないとカッコ付かないほどです。前向きに駐車するのが基本ですが、M5だけが洞窟のような駐車場にわざわざ頭から入れて後向きに停めていて、尻についている「M」マークを必死で見せていて、とても面白かったですね(BMWの面だけじゃ笑われるのか?そんなことないだろ)。ポルシェ996型911もなんだか「軽のオープン」(コペン?)のような存在感しかなかったです。カイエンもぜんぜん「普通」のクルマに見えます。あくまで自分が感じたってだけですが・・・。
そんな想像を絶する空間でひと際輝いているのが、マセラティの「クワトロポルテ」と「グランツーリズモ」でした。ドイツ車を圧倒する存在感は抜群で、このクルマならフェラーリやランボルギーニに囲まれても一歩も引けをとらないほどに「優美」ですね。普段の「お買い物」にミッドタウンを使う人にとっては1500万円で4000万のランボルギーニ・アヴェンタドールに匹敵するマセラティはお買い得と言えるのではないでしょうか? 改めて実車を見ると「イタリア車」のレベルの高さをまざまざと感じます。「ドイツ車」で対抗できそうなクルマはオープン状態で入ってきた「SL・AMG63」くらいだったと思います。
「マセラティ>ジャガー(XJ)>レクサス=メルセデス>BMW>ポルシェ>アウディ」のヒエラルキーを感じました。「アベノミクス」で最近はマセラティが絶好調のようですが、この状況を見れば誰だってマセラティが欲しくなるのはよく分かります。それにしても「赤坂」の人々はやはりクルマの価値がよくわかっている人が多くて、見事にV8モデルばかりだったような印象があります。直4モデルの輸入車では決して入ってはいけない場所が「ミッドタウン」の地下駐車場ですね(東京近郊だったらどこ走っていてもバカにされますが・・・)。
↓「ミッドタウン・マッドネス」とはまさに・・・
さらに驚いたのは、異常なまでの「輸入車率」の高さで、軽く50%を超えていたと思います。地上であれだけ沢山走っている「プリウス」や「アクア」がなんと1台もいないのです。国産車は家族連れのミニバンが数台と、あとは各メーカーのフラッグシップセダンばかりだったと思います。いつもは大きく見える自分のクルマが平均以下の大きさ(小ささ)に見えてしまうほどでちょっと圧倒されました(不思議なほど小さく見えてしまうんですよね)。年配の女性が運転していたBMW1シリーズがまるで「日産マーチ」に見えるほどで、旧型のドイツ車などはもっと悲惨で、旧型メルセデスEクラスなどはデザインも古臭いので、完全に「空気」でした(ごめんなさい)。
輸入車で人気のフォルクスワーゲンなんて絶対にミッドタウンは「無理」という雰囲気です(ゴルフで乗り込んでいったら間違いなく「勇者」です)。BMWなら「M5」か「M6」、メルセデスなら「AMG63」じゃないとカッコ付かないほどです。前向きに駐車するのが基本ですが、M5だけが洞窟のような駐車場にわざわざ頭から入れて後向きに停めていて、尻についている「M」マークを必死で見せていて、とても面白かったですね(BMWの面だけじゃ笑われるのか?そんなことないだろ)。ポルシェ996型911もなんだか「軽のオープン」(コペン?)のような存在感しかなかったです。カイエンもぜんぜん「普通」のクルマに見えます。あくまで自分が感じたってだけですが・・・。
そんな想像を絶する空間でひと際輝いているのが、マセラティの「クワトロポルテ」と「グランツーリズモ」でした。ドイツ車を圧倒する存在感は抜群で、このクルマならフェラーリやランボルギーニに囲まれても一歩も引けをとらないほどに「優美」ですね。普段の「お買い物」にミッドタウンを使う人にとっては1500万円で4000万のランボルギーニ・アヴェンタドールに匹敵するマセラティはお買い得と言えるのではないでしょうか? 改めて実車を見ると「イタリア車」のレベルの高さをまざまざと感じます。「ドイツ車」で対抗できそうなクルマはオープン状態で入ってきた「SL・AMG63」くらいだったと思います。
「マセラティ>ジャガー(XJ)>レクサス=メルセデス>BMW>ポルシェ>アウディ」のヒエラルキーを感じました。「アベノミクス」で最近はマセラティが絶好調のようですが、この状況を見れば誰だってマセラティが欲しくなるのはよく分かります。それにしても「赤坂」の人々はやはりクルマの価値がよくわかっている人が多くて、見事にV8モデルばかりだったような印象があります。直4モデルの輸入車では決して入ってはいけない場所が「ミッドタウン」の地下駐車場ですね(東京近郊だったらどこ走っていてもバカにされますが・・・)。
↓「ミッドタウン・マッドネス」とはまさに・・・
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008マセラティ(ブランド),
101セダン(車種),
マセラティクワトロポルテ
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