2016年6月30日木曜日

718ケイマンは「リアル」に踏みとどまった!?

  718ケイマンのMTモデルが619万円。真面目に働くサラリーマンにとっては、そこまで無理な価格ではないかもしれません。クラウンマジェスタを買うか?718ケイマンを買うか?なかなか究極の選択です。どちらも600万円台で全く方向性は逆ですけども、内面から滲み出る「凄み」が溢れていて素直に憧れます。クルマ本来の価値をそのまま値踏みしたら両方とも600万円以上は十分にある!!!

  日本市場で売られている600万円台で売り出しているクルマってよくよく考えると、あれれーといったハンパなものが結構多いです。大抵は世界的にシェアが大きくてコストがかかっていないCセグ車をベースにしたモデルが想像以上に出てきます。元々は・・・ゴルフ(アウディTT)、アクセラ(レンジローバーイヴォーグ)、Aクラス(A45AMG)、プジョー308(プジョーRCZ)だったり・・・。でもそういったモデルの方がブランドも広告宣伝費をたっぷり注ぎ込めるので、よく認知されていて、日本ではむしろ売れ筋だったりするんですよね・・・。ブランド戦略恐るべし。

  それとは全く逆に「価値ある600万円台倶楽部」の候補を選出してみると、718ケイマン、マジェスタの他には・・・うーん。「ボルボV70」「VWトゥアレグ」「ホンダレジェンド」「アウディA5」「BMW・M235i」「フェアレディZニスモ」「ロータスエリーゼ」
「アルファードエクゼクティブラウンジ」くらいでしょうか(案外多いかも)。どれも到底に売れているとはいい難いのが現状です。本当に価値があるクルマってのはたくさん売っても大して儲からないから宣伝量が少ないのかなー。

  もちろんクルマなんて使う人次第です。選ぶ人間(私)が「大型車=2ペダル」「スポーツカー=3ペダル」なんて固定概念があっての選出です(ご了承ください)。「誰かをエスコートする」❌「自分で愉しむ」という2つの視点で選んでみました。「自分で愉しむ」だけのクルマに600万円はちょっと贅沢過ぎて気が引ける部分もありますが・・・。ケイマン、M235i、Zニスモ、エリーゼ。どれも逸品のスポーツモデルです。86、BRZ、WRX STI、ロードスター、S660といった国産の手軽なスポーツカーもいいですけど、単なる早朝・深夜の1人ドライブではなく、目的地がハイソサイエティーな宿泊所だったり、ロードムービー的な雰囲気に浸れる極上レジャーだったり、とにかく人生にとってインプレッシブな経験を!!!というなら「600万円台倶楽部」のスポーツカーもありかなー・・・。

  考えようによっては、手に入れて1年くらいの間にリストアップしたスポットに次々と出掛けていって、満足したら売り払ってしまえばいい!わけです。どれくらいマイナス出るのかな?とか気になるけども「600万円台倶楽部」なら中古市場も底堅いので650万円→500万円くらいで売り抜けられるんじゃないかと目論んでいます・・・。1年でクルマの償却だけで150万円は破格ですけども、300万円のクルマを10年も有り難がって乗ったからといってどーなるものでもないですよね・・・。3年も過ぎればエンジンもミッションも相当に劣化しますし、ドライブの満足度もだんだんと下がっていきます。

  安全性は折り紙付き!のアコードみたいなクルマに長くのるのは確かに意義がありそうですけど、安全性にいくらかの疑義が残るスポーツカーに10年乗り続けるメリットってのはよっぽどのサーキットフリークで無い限りは、使い勝手なども含めてデメリットの方が多い気もします。もちろん86もロードスターも1年乗って清算することもできます。300万円→200万円くらいが相場でしょうか? 86の1年分のレンタカー料金が「100万円」、ケイマンの1年分のレンタル料金が「150万円」。スポーツカーに乗るのが目的ならば「86」という選択で十分ですけども、「相応のエクスペリエンス」を追いかけてスポーツカーを選ぶならば、150万円のケイマンの方がむしろ割安かな?という気もします。

  「600万円台倶楽部」は高級な場所に行くためのクルマだ!ってのは確かなんでしょうけど、もっとも満足度の高い「エクスペリエンス」は・・・ファッションを愉しむことだと思います。休日ごとに街に現れるポルシェユーザーを観察していると、かなり高い確率で愉しんでますよ。「ポルシェ」❌「英国風コスチューム」なんかが割と定番なのかな?1年も続ければ飽きる部分もあるかもしれないけど、そうしたらまた新しいライフスタイルを見つければいいですね・・・。タクシーと新幹線(飛行機)しか乗りません!!!ってのもいいですけど、外出はタイトなケイマンにタイトな英国ルック・・・だけど自室ではシルクのパジャマでゆったり〜。若い時分はどんな生活でも格好がつきますけど、これが年喰ってくると、「スタイル」とか「規律」とかで人生に関わるあらゆることに影響が出ますよね・・・。ストレスとか自尊心とか上手くコントロールできないと人生が愉しめない。

いつまでも若者と同じことしていちゃいけないな〜・・・。
若者と一緒になって86やロードスター乗っている場合じゃない・・・。
そんな「意識高い系」の人ならば718ケイマンのコスパは案外高いと思います!!

「ケイマン駆って(買って)行ってみよか!?『星のや』イメージ動画」

  

2016年6月21日火曜日

プジョー308GTi"プジョー・スポール" 「左MTはまだまだ続く!?」

  いわゆる「ホットハッチ」と呼ばれるクルマには、時代の「息吹」と言えるような興味深いトレンドなどあるのでしょうか!? ちょっと乱暴な言い方ですけども、ユーザーが「これ!」を望んでいるだろうからという前向きな戦略を顧みる余裕などないから「ホットハッチ」なのでは!? 「理念」なんてすっごく抽象的なものですが、開発者の熱意が込められた「野心的な1台」と、メーカー都合の結果として生まれた「予定調和」では、天と地ほどの差があると思いますね。グレード名で「GTカー」と名乗るのであればなおさらのことです。

  は〜???と思われるかもしれないですが、野心的な1台だから素晴らしい!!!だとか予定調和だからダメという単純な話ではないです。例えば「メルセデスA45AMG」と「プジョー308GTライン」では同じCセグのホットハッチですけども、想定しているユーザーも全然違うでしょうし、一方はメルセデスがこのクラスでも頂点に立つ!という「野心的」なモデルで、もう片方は平凡な大衆モデル「308」の弱点をカバーする程度の「予定調和」モデルでして、価格差は2倍以上!!!・・・ホットハッチなのに単純比較がナンセンスなほどに「振り幅」がデカい。

  価格から想定するに「A45AMG」(713万円〜)はメルセデスの野心を象徴した1台ですし、その狙い通り実際に日本でも反響が大きかったです。「308GTライン」(314万円〜)は単純にマーケティング上の判断で設定されているベース車よりも35万円高の「セットオプション車」という予定調和です。・・・何が言いたいかというと、「スペシャルティカー」という基準ならばAMG謹製エンジンを積んだ「A45AMG」に納得させられますけども、「ホットハッチ」という観点で考えると、314万円で納得の走りを追求したプジョー側に軍配が挙がるのでは?ってことです。

  「ホットハッチ」というジャンルを作ったのは「VWゴルフGTI」というおなじみの伝統モデルです。1991年に発売された3代目ゴルフはとにかくゴルフの黒歴史とか言われちゃうぐらいに評判悪いモデルでしたけど、今になってみれば2000年以降の自動車産業の未来を確実に暗示したクルマでした。当時の日本車はまだまだバブル真っ盛りで、世界一といっていいくらいに豪華なクルマ作りをしてましたが、その頃VWは世界に先駆けて「コストを抑えるクルマ作り」を始めました。・・・自動車評論家が語る「日本車=コストダウン」という通説とは全然違いますね。ネット普及のおかげで今では調べれば誰でもわかることですけども。

  そんな3代目ゴルフの性能面での弱点を押し隠すように企画されたのが、2.8LのV6自然吸気エンジンを積んだ「GTI」でした。これまでのGTIは1.6L直4でしたから大幅なパワーアップを果たしています。アウトバーンを250km/hで巡航できる小型車!!!確かに「コストダウン」とは誰も思いません・・・・上手い!!!そもそもコストダウンってとってもネガティブな響きがありますけど、大衆モデルを性能が落ちないように作れるならば、どんどんコストダウンして、ユーザーにもメーカーにも恩恵があるクルマにしていけばいいじゃん!!!とも思いますけどね。この3代目ゴルフの場合はある程度「恣意的」に粉飾しようとしたわけですから・・・エンジン以外の性能面でやや厳しいところがあったのでしょうね。

  4代目ゴルフになると2.8Lから3.2Lにエンジンがさらに拡大され、「R32」と呼ばれます(笑)。しかし同時期に発売された欧州フォードのフォーカスによってゴルフはクラストップの地位から引き摺り降ろされます。フォード(フォーカス)・ボルボ(C30)・マツダ(アクセラ)が三位一体になって繰り出した新しい「ホットハッチ」の波がVW、オペル、PSA、ルノーといったドイツやフランスの名門をまとめて飲み込んだ結果・・・、プライドも何も投げ捨ててVWがフォードの設計をパクリます。5代目ゴルフで息を吹き返したVWの設計がオペル、PSA、ルノーにも広がっていきます。

  フォード陣営の中核を担ったのがマツダでしたが、そもそもファミリア〜アクセラに強い影響を与えたのは常にマツダの先を歩みホンダのシビック。つまりホンダを源流とした「ホットハッチ」スタイルが欧州全域へと流れ込んだことになります。ただしホンダがシビックタイプRに用意した「Vテック」搭載エンジンは代を追うごとに他のメーカーの追従が難しい究極エンジンになりました。2L自然吸気で225psを出すホンダに対抗するために選ばれた現実的な路線がターボによるスープアップでした。

  いまではホンダもターボに転身し、「横置きFFの2Lターボ」に265~380psと出力のバラツキはあるものの、ほぼ同じような設計の「ホットハッチ」が並んでます。まるでニュルで競争しているVW、ホンダ、ルノーが話題作りのために口裏合わせして「2Lターボで行きましょう!」と決めているのかな!?そんな「談合」すら匂わせる今どきのメーカーからは、ちょっと距離を置いて登場したのがPSAのホットハッチです。いまどき「ガソリンの2Lターボが無い」というメーカーも珍しいですが、ターボチャージャーの恩恵で様々なバージョンが生まれている1.6Lの「EP6」というBMWと共同で開発されて話題になったエンジンをいまも熟成させています(BMWではすでに廃止か)。

  この「EP6」にはTHP150、THP165、THP200、THP208・・・と最高出力に応じた数字が付けられたバージョン番号があるわけですが、同じ方式に従うと新たに追加された308GTIにはTHP250とTHP270の2種類が使われるようです。ちなみに270ps版ですがモデル末期を迎えている旧型シャシー(EMP2ではない)の「プジョーRCZ-R」に搭載されたバージョンをそのまま横流ししたものだと思われます。プジョーが「野心的」に発売した(アウディTTのパクリですけど)ものの、横置きFFのスペシャルティカーに500万円以上の値札を付けてもさっぱり売れない!とやっと悟ったプジョーが「ホットハッチ」らしいパッケージへ原点回帰しています。

  270psのRCZ-Rは550万円でしたが、270psの308GTIならば436万円。250psバージョンならば385万円まで抑えられます。220psのゴルフGTI(389万円)でもMTが選べるようになりましたが、308GTIは「左MT」のみ!!!考えようによっては、シフト操作とウインカー操作が左右の手に分散できる「左MT」にもそれなりのメリットはあります。さてこのプジョー308GTiを「野心的」と見るか「予定調和」と見るか・・・。「ホットハッチ」を巡る市場の判断はとても興味深いです。

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2016年6月10日金曜日

アルファロメオ・ジュリア「なんかすっごいらしい・・・」

  某ウェブ記事に西川淳さんによるアルファ・ジュリアの海外インプレが出ていました。内容をごくごく簡単に要約すると「迷わず買え!」・・・。ロードスターだの86だのに押しまくられて居場所を失っていたスポーツセダンがこのジュリアを契機に復活するぞ!とでも言いたげです。

  先日、知人に連れられて都内のBMWジャパンへ行ってきました。420グランクーペが500万円を切るとのことだったので、ちょっと興味を持ったのですが、結局はレザー限定で在庫を探してもらったら600万円という提示!!!そこからさらに50万円くらいなら行けます・・・といったニュアンスでした。まあ全て想像の範囲内でしたね(笑)。即決しろ!!!と言われてもすでに予算から100万円オーバーですから。

  都内という立地なので家賃が高いのでしょうね。いつもお世話になっている東京西部にあるムラウチBMWのショールームとは比べものにならないくらいにタイトで猫の額のような大衆向け商談ルーム、そんな場所で見苦しい貧乏人アピール(値引交渉)も悲しいので特に何も言いませんでしたよ・・・。

  ただし試乗したクルマは予想以上でしたね・・・。用意されていたのは社員の私用車だという「420グランクーペMスポ」でした。F30の3erと同じベーシックな180psそこそこの直4エンジンのはずなのに、以前に乗った320非Mスポ車とはレスポンスがまるで別物なのに驚きました。ハンドリングもアクセルも「スポーティで多いに結構!!!」という意味でクイックです。これ428じゃないですか?ってくらいに3人乗車でもエンジンがパワフルなこと。

  次第に疑い出しましたね・・・なんだこの怪しい「試乗スペシャル」は・・・走行約9000kmでこれまた、スポーティなセダンの乗り出し時にはほぼ不回避な、ぎこちない足回りの堅さもなく、同乗している営業担当者が「Mスポですから多少は・・・」とかいう発言がジョークに聞こえるくらいに固さなんてないです。乗った印象がほぼクラウンだったF30非Mスポに比べれば固いのかもしれないですけど、マツダに乗ってきたケツでは全く不快感など感じ取れませんでした。一つ気になることは、この日に都内までナビシートに乗ってきたE91Mスポが固かったので、その乗り心地との対比になったからかも!!!いやーF30世代はMスポなんですね・・・どうでもいいが、この試乗車を500万円で売ってくれ!!!

  そんなバリエーションを持つF30系3erよりもさらにスポーティという、攻撃的な売り込み文句をいろいろなメディアで見かけるのが、ジャガーXEですが、直4ターボ同士の争いに限定するならば、今回試乗した「420グランクーペMスポ」はそのXEをも完全に上回っていたと思います(試乗コースが違うとしても)。なんでこんなに素晴らしい「420グランクーペ」が不人気車なんだろうか・・・。やっぱり今回はジャパンに一杯喰わされたかな?乗り心地だけでなくエンジンも好調すぎ明らかにゴルフGTIよりもいい加速でしたよ!!!(GTIは1400kg&220psだぞ)

  西川さんが言うには、BMW3/4erやジャガーXEよりもさらにスポーティに仕上がっているのが、このアルファ・ジュリアなんだそうですよー。ハンドリングはさらにクイックになり(おー!!!)、エンジンの噴けもさらにダイナミック。420グランクーペとはフロントサスからして次元が違うのよ!!!ってことなんでしょうかね。想像しているものと一致するならば、ちょうど探しているど真ん中のポジションになるので、とりあえずコレに乗らないとクルマ選びがまったく進まないです。個人的には420グランクーペMスポでも大満足ですし、もう十分なんですけども・・・。

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