アウディの価格表を眺めていると思っている以上に高価な印象を受けますね、自然とBMWの価格が常識的に見えてくるから不思議なものです。BMW135iクーペ(565万円)に相当するモデルを探すとTTSクーペ(694万円)のようにかなり強気な価格設定が目立ちます。BMWにしてもアウディにしてもDセグの高性能モデルは800〜900万円になるので現実的な価格ではなくなってしまいます(GT-Rが買えてしまうと思っちゃいますね)。
BMW135iクーペはまもなくBMW2シリーズの登場によりラインナップ落ちしてしまうでしょうが、輸入車としては納得のコストパフォーマンスを見せる貴重なクルマです。セダンにこだわるBMWにとって3シリーズや5シリーズとサイズが大きくなるにつれて、トヨタや日産の高級モデルに近い乗り味になってしまいます(日本の高級車がドイツ車に近づいているとも言えるが・・・)。よってBMWのラインナップで日本車から一番距離があるモデルと言えばCセグなのにFRだったりする1シリーズということになります。
このクルマはしばしばポルシェ・ボクスター(584万円)と比較検討されるほどで、スポーツカーファンの熱い支持を受けるBMW屈指の走行性能を備えています(ボクスターもコストパフォーマンス抜群で大人気です)。しかも2シーターオープンのボクスターと違い4シーターのハードトップクーペなので実用性も高く、街の景色にも違和感なく溶け込めます(価格を考えるともうすこし目立ってもいいのかも)。むしろトヨタ86の方が目立つくらいです。それでいて300馬力オーバー(トルク40kg)の3L直列6気筒ターボを積んでいて、車重もBMW車としては軽量なので当然に運動能力は高いです。
この価格帯のアウディのスポーツモデルをむりやり探してくるとすると、アウディS3スポーツバック(535万円)でしょうか。2Lターボエンジンで256馬力のスペックだけを見ると、日本車のスバルWRX(364万円)や三菱ランエボX(378万円)と比較して割高な印象も受けますが、内装・外装のクオリティはこの日本のスポーツカーよりも大きく勝っているので、価格には納得できます。また同じエンジンを使っているVWのシロッコR(515万円)やゴルフR(505万円)と比べればむしろお買い得な印象すらあります(デザインはシロッコRもいいですね、ゴルフはGTIグレードが368万円なのでゴルフRはちょっと高いですね・・・)。
日本車には4500mm以下のクルマを4シーターで「豪華」で高性能に作ろうという発想があまりないように思います。このジャンルにおいてはドイツ車のクオリティの高さが目立ちます。発売当初から言われているトヨタ86のパワー&質感アップ(これをしたら低価格スポーツのコンセプトに反するので一概には言えないが)が熱望されているのも、日本において一定の需要があるからだと思います。500万円前後の価格帯でBMW135iクーペ(これもまもなく2シリーズで実質的に値上げか?)に匹敵する小型高性能4シータースポーツを日本メーカーにも考えてほしいと思います。RX-8(パワーと質感不足)の後継モデルや復活するシビックtypeRあたりに期待したいと思います。
↓これにBMW135iクーペが収録されていたら、「このクルマいいじゃん」ってなる んじゃないかな?と思います(他は全て収録されています)。
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