いつも気分転換に国道299号線を走るのですが、そこにつながるバイパス沿いにロータスとシトロエンのディーラーが軒を連ねているところがあります。どちらも小型の店舗なのですが、クルマがよく見えるように置かれています。ロータス店舗の一番目立つところに置かれているのがエキシージ。やはり現行ロータスの3モデルの中でも特に冴え渡るエクステリアは看板モデルの風格十分です。
そのエキシージと同じロータスらしいデザインを纏ったエリーゼとエヴォーラはだいぶ印象が違って見えます。外観上の大きな違いはフロントグリルで、3分割されワイド&ローを強調したエキシージに対し、エリーゼとエヴォーラのグリルはかなり小振り。印象としては日産GTRのようなエキシージに対し、エリーゼ、エヴォーラはマツダロードスターに近いです。実際に用途もそれに近く、それぞれGT-Rとロードスターのライバル車みたいな設定で、唯一の4座モデルのエヴォーラは他の2台と異なりややコンフォートに振っていて、遮音性も高く設計されていて居住性に配慮がされているようです。
日本市場のロータスを取り巻く環境は相当に厳しいようで、今回新たに発売された「エヴォーラS」は売り切れとなった5年前のモデルよりも、オプションの標準化などを含め総額で200万円近い実質値引きが付くようで、さらにこの3月いっぱいは旧型の在庫一掃セールでベースのエヴォーラが710万円の特別本体価格になるのだとか(まだ残ってたの?)・・・。
今回はFMC無しに再発なので、ロータスも相当に弱気のようです。確かに2009年の段階とは市場環境も一変していて、4座スポーツの最高峰ポルシェ911が現行991になって内外装が大幅に良くなりました。さすがに2009年から持ち越しのエヴォーラSには既視感がチラホラします。けどロータスが生み落とした世界にもあまり台数が多くないクルマですから、大量生産車とは違う基準の普遍的価値が備わっています。
さらにポルシェ911はレトロなスポーツカーから近未来のラグジュアリークーペへと脱皮を図っているようで、FMCの度にコクピットから慣れ親しんだレバーが一本ずつ消えていっています。スポーツカーならサイドブレーキレバーは必須と考えるなら、もうポルシェは手遅れで、これが付いているロータスの方に愛着を感じるかもしれません。
エヴォーラSのライバルとなるスポーツカーの「内装事情」は結構深刻な問題が起きています。進化し過ぎの感があるポルシェ911に対して、いくらなんでも時代遅れ感がハンパ無くて古臭いのが日産GT-Rで、両者の距離は相当に広がっていて正直言ってどちらも相当に違和感があります。性能だけでドイツ車と日本車がシーンを代表してしまっているところに齟齬があるようで、スペック的には地味に見えるエヴォーラSやマセラティ・グランツーリズモ辺りの方が所有欲をくすぐってくれます。
911やGT-Rはその高い知名度から注目こそしますが、実車を見ると・・・もちろん興奮はしますし、とても美しいクルマだなと思うのですが、特別に「これを絶対買うぞ!」と思わせてくれるポイントは意外と少ないです。GT-Rや911を差し置いても、エヴォーラSのリアハッチゲートのコミカルな開き方と、そこに現れるかわいらしいラゲッジブースを見るとかなり心が揺さぶられます。
そこに旅行トランクを詰め込んで、秘境の温泉宿までドライブ・・・。なんて使い道がありありと浮かんできます。月1回の温泉orペンションドライブに使うだけでも10年で120回。クラウンとエヴォーラSのレンタカーとしての費用対効果の差額を1回5万円と見積もれば600万円分の価値は付いてくるわけです。載っているエンジンは本体価格500万円のクラウンアスリート3.5Lのものをスーパーチャージャーで過給した高性能エンジンですから、1100万円で買えるなら少しはお得かな?という気がします。維持費は勘案していないですけど・・・。
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↓スポーツカーでオーディオは邪道かもしれないですが、最新のGT-Rやエヴォーラはなかなか楽しめそうです。ベースメントジャックスなんて聴いてみたいですね。
2014年3月7日金曜日
2013年4月22日月曜日
ポルシェケイマンS VS ロータスエヴォーラIPS
2シーターのハードトップスポーツが欲しいなら、マツダが世界に誇る名車「FD」(RX-7FD3S)を買えばいいとずっと思っていましたが、実際に山岳路で「ミッドシップ」の実力をまざまざと見せつけられると、そんな考えもあっさりとすっ飛んでしまいます。やはり軽量のスポーツカーにとって「トラクション」が持つ意味は非常に大きく、斜度がキツければキツいほどに「MR」設計のクルマが圧倒的に有利なようです。FDやフェアレディZ34といった日本のスポーツカーはもちろん疑いようのない実力を持っていますが、「FD」はエンジンは軽量ですがターボを使う必要があり、「Z」は3.7Lのヘヴィーなエンジンをフロントに積んでいます。この2台は比較的安くてパワーもあるけど、やはり2シーターと腹を括っているならば、MRのクルマが欲しくなってしまいます。
ちょっと「進化が止まっている」日本のスポーツカーを横目に、ポルシェやロータスが絶妙な価格設定の「MR」スポーツカーを徐々にメジャーな路線へと押し上げてきました。絶妙価格といってもベース価格で日産GT-Rと同じくらいの価格なので、いざ買うとなるといろいろ悩みそうではありますが・・・。ただ「GT-R」や「Z」などの日産のスポーツはハイウェイやサーキット向けの印象で、加速と最高速にポイントが置かれているように感じます(GT-Rは911ターボより300km/hで圧倒的に安定)。よってそれとは性質の違う日本の山岳路を走るとなれば、GT-Rよりも断然に軽い「ケイマンS」や「エヴォーラIPS」のほうが楽しい(優れている)ような気がします。
エヴォーラにはスーパーチャージャー付きの「エヴォーラS」も存在しますが、「エヴォーラIPS」は「ケイマンS」同様にNAエンジンを使って300ps近くの出力していて、しかも3Lオーバーの大排気量エンジンをミッドシップに載せているという日本車にはない設定が最大の魅力です。NAエンジンにこだわるのは、トヨタが「86」に、マツダが「RX-8」にターボを付けないのと同じ考えで、直線の短い山岳ルートにターボはナンセンスということだと思います。「86/BRZ」も「RX-8」もNAの非力さを批判する声もあるようですが、それは暗黙のうちに「4WDターボ」のライバルを想定しているからであって、メーカーの設定した「ジャンル」が違うように感じます(モーター誌が平気で主張するから驚きです)。しかしそんな声はやはり少数派のようで、それ以上に山岳路ドライブユーザーに愛されていて販売も好調に推移しました。もちろん両車ともに日本での販売のボリュームゾーンである300万円を固守していることも素晴らしいと思います。
このNAの「86」や「RX-8」をさらに進化させるとするならば、ターボを付けてパワーアップするのではなく、NAのままパワーアップさせたいものです。しかし大排気量を積んだ「FR」はフロントへヴィーになるので、全体のバランスを取ると結果的に「フェアレディZ」のような「加速&最高速」路線になってしまいます。「山岳路の専用機」にこだわるならば、大排気量エンジンをミッドシップに載せることで、コンセプトを失わずに「正常に進化」させることができると思います。そしてその「考え」が日本でもかなり受け入れられてきた結果が「エヴォーラIPS」と「ケイマンS」への期待感なのかなという気がします。日本から生まれた「4WDターボ」のスポーツカーとはまた違った楽しさを追求するスポーツカーの「ジャンル」として、マツダとトヨタにはさらなる進化モデルを期待したいと思います。
↓日本語版が復活しました。オールカラーで写真が豊富なのでドイツ語版(かなり安い)でも十分楽しめます。
ちょっと「進化が止まっている」日本のスポーツカーを横目に、ポルシェやロータスが絶妙な価格設定の「MR」スポーツカーを徐々にメジャーな路線へと押し上げてきました。絶妙価格といってもベース価格で日産GT-Rと同じくらいの価格なので、いざ買うとなるといろいろ悩みそうではありますが・・・。ただ「GT-R」や「Z」などの日産のスポーツはハイウェイやサーキット向けの印象で、加速と最高速にポイントが置かれているように感じます(GT-Rは911ターボより300km/hで圧倒的に安定)。よってそれとは性質の違う日本の山岳路を走るとなれば、GT-Rよりも断然に軽い「ケイマンS」や「エヴォーラIPS」のほうが楽しい(優れている)ような気がします。
エヴォーラにはスーパーチャージャー付きの「エヴォーラS」も存在しますが、「エヴォーラIPS」は「ケイマンS」同様にNAエンジンを使って300ps近くの出力していて、しかも3Lオーバーの大排気量エンジンをミッドシップに載せているという日本車にはない設定が最大の魅力です。NAエンジンにこだわるのは、トヨタが「86」に、マツダが「RX-8」にターボを付けないのと同じ考えで、直線の短い山岳ルートにターボはナンセンスということだと思います。「86/BRZ」も「RX-8」もNAの非力さを批判する声もあるようですが、それは暗黙のうちに「4WDターボ」のライバルを想定しているからであって、メーカーの設定した「ジャンル」が違うように感じます(モーター誌が平気で主張するから驚きです)。しかしそんな声はやはり少数派のようで、それ以上に山岳路ドライブユーザーに愛されていて販売も好調に推移しました。もちろん両車ともに日本での販売のボリュームゾーンである300万円を固守していることも素晴らしいと思います。
このNAの「86」や「RX-8」をさらに進化させるとするならば、ターボを付けてパワーアップするのではなく、NAのままパワーアップさせたいものです。しかし大排気量を積んだ「FR」はフロントへヴィーになるので、全体のバランスを取ると結果的に「フェアレディZ」のような「加速&最高速」路線になってしまいます。「山岳路の専用機」にこだわるならば、大排気量エンジンをミッドシップに載せることで、コンセプトを失わずに「正常に進化」させることができると思います。そしてその「考え」が日本でもかなり受け入れられてきた結果が「エヴォーラIPS」と「ケイマンS」への期待感なのかなという気がします。日本から生まれた「4WDターボ」のスポーツカーとはまた違った楽しさを追求するスポーツカーの「ジャンル」として、マツダとトヨタにはさらなる進化モデルを期待したいと思います。
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