2013年5月13日月曜日

レクサスLS 「4ドア車だけじゃもったいないな・・・」

  「オットマン」装備の豪華なシートと飛行機のファーストクラスを思わせるセンターコンソールを配した後部座席の写真ばかりが、関連パンフレットなどに多く収録されていて、レクサスLSの「セレブ」イメージをバラまいている。よくよく読むとこの後部座席は「エクゼクティブ仕様」という特別なグレードのもので、いわゆる「超」が付くくらいのお金持ちのお嬢様の通学の送迎に使われる為のクルマだ。間違っても独身男が愛車にするクルマではない・・・。

  それにしても、クルマ好き(男がほとんどだろう)しか買わないようなパンフレット本に、そんな写真ばっかり挿入されても、まったくといっていいほどクルマの良さが伝わってこない。こんな写真ばかりを使ったカタログなら、特定の顧客向けに作って、菓子折り持参で営業マンに自宅まで届けさせたらいいのでは?と思う(そもそも一般人がLSのカタログを手にするのが間違いなのか?)。

  それでもLSは「超」金持ちに媚びたラインナップ以外は、とても真っ当でカタログモデルでは「世界最高」のクルマといっても過言ではない。日産GT-Rがその性能を考えたら「安い」と言われるのと同じように、LSもそのパッケージングの良さを考えたら「安い」でOKではないかとすら思う。トヨタ(レクサス)ももっとこのクルマに自信を持っていい気がする。もちろん「フラッグシップ」として自信を持ったクルマになっているとは思うが、ベンツSクラスのようなクーペを用意しないあたりにまだまだ自信の無さが伺える。もっとクルマ好きな「セレブ」に訴求できるようなグレードを作ってもいいのではと思う。とりあえず「Lパッケージ・エクゼクティブ」はカタログ落ちさせて、特定の顧客にセンチュリー的に販売すればいいので、プライベートカーとしての「LS」の魅力を引き出すクルマに仕上げてほしい気がする。

  このクルマなら「2ドア」にして、メルセデスCLに対抗することも可能なはずだ。4輪マルチリンクで、エンジンはもちろん全車V8。当然ながら世界最高レベルの静音設計。しかも2ドアなのに「Lパッケージ」で150mmのストレッチという余裕の設計(Lパッケージなのに長くならない「アテンザ」って何者?ラグジュアリーってことだろうが・・・)。これ以上ないほどに「所有欲」をくすぐる設定が元々のクルマに備わっているので、そんな「究極なクーペ」に1000万くらい払ってしまう人はかなりいると思います。会社経費で引き落とせない「2ドア」だからこそ「乗りたい」という人も多いはずです。むしろ会社のお金で乗ってる感「丸出し」の4ドアセダンなんて絶対に乗りたくないという意見もあります。一緒に頑張っている社員の前で4ドアの「Sクラス」や「LS」乗り回す経営者なんて魅力もセンスもないですね・・・。

  日本の若者が仕事を頑張ろうという動機になるクルマとして、日産「GT-R」がありますが、どうやら日産は開発を終了してしまうようです。トヨタはBMWと提携してスープラの後継車を作ることを決めているそうですが、すでにBMW6として存在しているクルマなので、いまいち「所有欲」が高まりません(十分にいいクルマですが)。もっと「最高のクルマ」と言える国産プライベートカーがあった方が、やる気のあるヤツは一生懸命働いて、結果として日本の景気も良くなるのではないでしょうか。


↓スープラ復活より、LSクーペを希望!

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